NTT東日本、NTT西日本はフレッツ光のVDSLサービスを2026年1月31日で終了します。
これに伴い、ソフトバンク光のVDSLもサービス終了となります。
ソフトバンク光を長年使ってる方は以下要注意です。
VDSLが使えなくなるマンション
VDSLが使えなくなるマンションは
現在FTTH(光配線方式)が使えるマンションで、VDSLという古い配線方式を使っている世帯です。
光ファイバーを室内まで配線するFTTHという1ギガ回線が使えるマンションなのに、電話線を使う古い配線方式のVDSL回線をいまだに使っている家庭では、2026年2月1日以降、その回線は使えなくなるという意味です。
いつまで?
2026年1月31日、VDSLはサービスを終了
NTT東日本・西日本は、ADSLに続き、光回線におけるVDSL方式(メタル回線を利用したサービス)の提供を、2026年1月31日をもって終了すると公式に発表しました。
これは、回線提供元であるNTTの決定であり、ソフトバンク光を含むすべての光コラボレーション事業者が従う、覆すことのできない確定事項です。現在、ソフトバンク光のVDSLプランを契約している方は、この事実を深刻に受け止める必要があります。
「サービス終了」とは、単に新規受付が停止されるという意味ではありません。猶予期間が過ぎれば、現在利用中のインターネット回線が物理的に使えなくなることを意味します。
サービス終了が間近に迫る頃には、代替サービスへの乗り換え申し込みが殺到し、工事が数ヶ月待ちになる、あるいは、お住まいのマンションで利用可能な高速回線の選択肢が、すでに他社ユーザーによって埋め尽くされている、という事態も十分に想定されます。
SoftBank Airを勧められたら
ソフトバンク光のVDSL終了にともない、VDSLしか使えないマンションではSoftBank Airを勧められる場合があります。
SoftBank AirはVDSL回線よりダウンロード速度は高速です。しかし、上りのアップロード速度が非常に遅いのがデメリットです。ダウンロード速度は年々高速化してますが、アップロードはずっと遅いままです。
テレワークなどビデオ通話には不都合です。オンライゲームでは遅延が激しいです。
また、一定時間で容量制限が発生することもあるので4K動画などを視聴すると通信制限に引っかかるリスクがあります。
VDSLマンション向けインターネット回線比較表
ソフトバンク光のVDSL方式終了に伴い、代替サービスとしてSoftBank Airを勧められるケースが増えています。しかし、それは本当にあなたにとって最良の選択でしょうか?
ここでは、比較元である「ソフトバンク光 VDSL」に加え、「SoftBank Air」、そしてVDSLマンションで使える最も高速な光回線である「J:COM NET 1G」「auひかり マンションタイプG」の4つのサービス比較します。
比較項目 | ソフトバンク光 VDSL | SoftBank Air | J:COM NET 1G | auひかり マンションタイプG |
---|---|---|---|---|
回線方式 | 光回線 + 電話線 (VDSL) |
5G/4G LTE (モバイル回線) |
ケーブルテレビ回線 (ハイブリッド方式) |
光回線 + 電話線 (G.fast) |
工事の要否 | 不要 (宅内モデム交換のみ) | 工事不要 (コンセントに挿すだけ) |
必要 (簡単な宅内工事) |
必要 (宅内モデム交換が主) |
最大速度 (下り/上り) | 100Mbps / 100Mbps | 2.1Gbps / 非公開 | 1Gbps / 100Mbps | 664Mbps / 166Mbps |
実測値の目安 (下り/上り) | 30~80Mbps | 50~200Mbps / 8~15Mbps | 200~600Mbps / 60~100Mbps | 200~450Mbps / 50~100Mbps |
通信の安定性 | △ (建物内の混雑に弱い) |
△~× (電波状況に依存) |
◎ (NTTほど混雑しない) |
◎ (NTTほど混雑しない) |
速度制限 | なし | あり ※1 | なし | なし |
月額料金(税込) | 4,180円 | 5,368円 | 5,258円 | 4,180円~ |
スマホセット割 | ソフトバンク / Y!mobile | ソフトバンク / Y!mobile | au / UQ mobile | au / UQ mobile |
※1 SoftBank Airの速度制限について: SoftBank Airはデータ容量無制限ですが、公式サイトには「ご利用の集中する時間帯(夜間など)にサービス安定提供のため、速度が低下する場合があります」「特定のエリアでネットワークが高負荷になった場合、該当エリアのお客さまについては、サービス安定提供のため、速度を制限する場合があります」との記載があります。実質的な速度制限が存在することを念頭に置く必要があります。
ポイント
- SoftBank Air: 「工事不要」という手軽さが最大の魅力です。下り速度はVDSLより改善する可能性がありますが、上り速度は非常に遅く、通信の安定性も電波状況に大きく左右されます。オンラインゲームや大容量のファイル送信、安定性が求められるビデオ会議には不向きです。ソフトバンク・ワイモバイルユーザーで、とにかく手軽さを最優先したい方向けの選択肢です。
- J:COM NET 1G/ auひかりマンションタイプG: この2つは光回線のため、通信が安定しており、実測値も高速です。
- au・UQ mobileユーザーであれば、このどちらかを選ぶのが最も合理的です。
- ダウンロード速度を重視するならJ:COM NET。
- オンライン会議やデータのアップロードなど双方向の通信を重視するなら、実測値でも上り速度が圧倒的に速いauひかりが優位です。
ご自身のスマートフォンのキャリアと、インターネットに求める「手軽さ」と「安定した通信速度」のどちらを優先するかを基準に、最適なサービスを選択してください。
筆者の場合
筆者の居住マンションは築年数20年超でVDSLしか使えません。そのため長年ソフトバンク光VDSLを使用していましたが、J:COMNET1GとauひかりマンションタイプGが利用可能対象になったため、より高速なJ:COMを選びました。
ソフトバンク光 VDSLとJ:COM NET 1Gの速度や料金を比較した表
【比較表】ソフトバンク光 VDSL J:COM NET 1G
お住まいのマンションで「ソフトバンク光 VDSL」の提供が終了し、乗り換え先として「J:COM NET 1G」を検討されている方向けに、二つのサービスの速度や料金を分かりやすく比較しました。
比較項目 | ソフトバンク光 VDSLプラン | J:COM NET 1Gコース |
---|---|---|
回線方式 | 電話線(VDSL方式) | 光ハイブリッド方式 |
通信速度 (理論値) | 下り最大100Mbps / 上り最大100Mbps | 下り最大1Gbps (1000Mbps) / 上り最大100Mbps |
実測値の目安 | 15Mbps 〜 60Mbps | 300Mbps 〜 500Mbps |
月額料金 (税込) | 4,180円 | 5,258円 |
スマホセット割 | おうち割 光セット (ソフトバンク・ワイモバイル) |
データ盛 (au・UQ mobile) |
割引適用後の料金目安 | 3,080円~ | 2,680(特別プラン該当マンション) |
契約事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
標準工事費 | 22,000円 ※キャンペーンで実質無料 |
27,000円 キャンペーンで実質無料 |
契約期間 | 2年 (自動更新) | 2年 |
解約違約金 | 4,180円 | 2,680円 (契約時による) |
提供エリア | フレッツ光提供エリア | J:COM提供エリア |
比較のポイント解説
🚀 通信速度はJ:COMが圧倒的に有利
VDSL方式のソフトバンク光は、マンション内の電話回線を利用するため、最大速度が100Mbpsに制限されます。一方、J:COM NETは独自のケーブルテレビ回線を使用し、最大1Gbpsの高速通信が可能です。オンラインゲームや高画質な動画視聴、大容量ファイルの送受信を頻繁に行う場合は、J:COM NETの方が圧倒的に快適です。
🏡 お住まいのマンションの設備を確認
最終的にどちらのサービスを選べるかは、お住まいのマンションに導入されている設備によって決まります。まずは管理会社や大家さんに、導入されているインターネット回線を確認してみましょう。
おすすめ光回線の比較